Folk,Blues and...

私のお気に入りのギタリスト紹介です


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このページで紹介しているのは僕が何十年にもわたって影響を受け続けているギタリストです。



BERT JANSCH/バート・ヤンシュ

BEBert Janschの1stアルバムジャケットRT JANSCH/バート・ヤンシュorジャンシュorヤンツ:1943年 英国グラスゴー☆写真は1STアルバム「BERT JANSCH」)
★僕が初めてブリティッシュ・フォークを聴いたのがこの1965年のバート・ヤンシュのアコースティック・ギター1本と彼のボーカルだけのシンプルな1stアルバムで、アコースティック・ギターの超名曲「ANGIE/アンジー」が最後に収録されています。当時アルバムと言えばLPレコードの事で,録音はスタジオではなく、彼が住んでいたアパートの一室にオープン・デッキ(テープ)等の録音機器をレコーディング・スタジオから運び込み録音を済ませており、CDになった今聴いてみても当時の生々しいアコースティック・ギターの音色が充分伝わって来ます。 このバートの初クレジット・アルバムを録音する前日に愛用のギターが盗まれる災難に会い、この記念すべきアルバムは友人のエピフォン製のギターを借りて録音したエピソードも伝わっています。★収録曲は全体的にブルース色の強いオリジナル曲やインストで構成され,まず1曲目のオリジナル「Storlling Down the Highway」を聴いた時には、今まで全く聴いたことのないスタイルで驚きました。ブルージーでボーカルの入っているこの曲は、その冒頭はbend(チョーキング奏法)からいきなり入り、今現在でも同じような弾語りの曲は聴いたことがありません。そしてバート・ヤンシュ独特のあの個性的でヒステリックな右手のフィンガリング…!それまで、ギターの弾語りは左手はコードを押さえて唄う…が一般的であり、また他の奏法なんて聴いた事がなかったので、こんな弾き方があるのか!?と。もちろん当時、僕にはバート・ヤンシュがどういった弾き方をしているのかなんて全くわかりませんでした。★バートの初来日は1979年にジョンの半年後でライブでの一曲目に「アンジー」を弾き始め、その時の客席の盛り上がりはすごいものでした。ところが15分程過ぎるとフラリと控え室に戻りなかなかステージに現れなかったのです。それは、日本に初めて来て、また初めて飲んだ日本酒があまりにも美味しかったらしく、ライブの出番前にひとビンを空けて酔い覚ましに外の風にあたっていた…といったエピーソードに遭遇しました。


JOHN REBOURN/ジョン・レンボーン

(JOHN RENBOURN/ジョン・レンボーン:1944年 ロンドン☆写真は3rdアルバム「鉄面の騎士」)John Renbournの3rd「鉄面の騎士」
★バートが1stを発表した翌年66年に1stアルバム「JOHN RENBOURN」を出したジョンですが、その前年にDORRIS HENDERSON/ドリス・ヘンダーソン(黒人女性フォーク&ブルース・シンガー)名義のアルバムを発表しており、彼女とはもう一枚を67年に「WATCH THE STARS」のタイトルで出しています。★一時はバートと同じアパートで生活をして一日中2人でギターを弾き、後にPENTANGLを結成するジョンの1stアルバムにはバートも即興的なブルース・チューン2曲で参加、全体的にはボーカルの入ったアメリカン・フォーク・ブルースやトラディショナル・ソング、そしてインストの構成で収められた内容です。翌年の2ndアルバム「ANOTHER MONDAY」はアメリカン色は完全に消え本来のブリティッシュ・フォークに変わり(戻り、?)、この3rdアルバム「鉄面の騎士」においてジョンの縦横無尽な非常に流暢な演奏が堪能出来ます。★このアルバムも当時僕はLPで聴いたのですが、まずA面一曲目の英国バロック音楽の巨匠ウイリアム・バードの華麗なチェンバロ舞曲「The Early Of Salisbury」を見事にギター1本でアレンジした曲などこのA面にはこのようにルネサンス/バロック音楽などの古楽(しかもジョンのオリジナルも)やブリティッシュ・トラッドを収めているのですが、B面に替わると今度は全く違うジャズ・チューン等をアレンジした曲を、その驚異的なテクニックとグルーヴィ感たっぷりな演奏を聴く事が出来ます。その演奏のあまりのすごさに興奮した僕はその日は寝られなかったのを覚えています。この他に類のないアコースティック・ギターの演奏スタイルを聴いた時に僕の探し求めていた“師匠”が見つかりました。このジョンこそが僕の一生のアコースティック・ギターの師であると確信した瞬間です。★ジョンは1978年にステファン・グロスマンと待望の初来日をしたのですが、はたしてレコードで聴ける曲が目の前で生演奏で聴けるのか!?と興奮していたのですが、レコードよりもすごい演奏でした。

John Renbournの思い出1978年5月15日初来日。大阪でのコンサートは大阪南御堂会館で行われました。前年77年にステファン・グロスマン氏が初来日を果たし帰り際に雑誌インタビューで『初めての日本は大変すばらしい観客だ!こんなに礼儀の正しい人達は初めてで、真剣に僕の演奏を聞いてくれたのには感激しました。もちろんその分緊張はしたけど、来年来る時にはもっとエキサイトなステージを聴かせたいので僕の友人ですばらしいギタリストがいるので連れて来るよ。名前はジョン・レンボーンといってバート・ヤンシュとペンタングルでも活動していた英国のギタリストだ』 この短いインタビュー記事を読んだ時には僕の体中に衝撃が走りました。あ、あのジョンが来年、日本に!本物の演奏が聴ける! それからの一年の長い事。78年5月15日大阪の南御堂会館6時30分開場に午前中から入り口で待っていました。 夕方5時30分頃、会場の入り口に鉄製のハード・ケースを脇に抱えた外人2人がやってきて中に入ろうとしたのですが、楽屋がある裏口と間違ったのか裏の方向へ行きました。 その時初めて“動いている”ジョンを見ました。もうそれだけで感激。 いよいよホールの開場時間になり席に着くと中川イサトさんを発見して一緒にステファンとジョンのステージを満喫しました。 コンサート(この頃はまだコンサートがライブより多かった時代です)終了後にラッキーにもイサトさんに連れられジョンの宿泊しているホテルでジョンを囲んで酒を飲みました。 僕が座った隣にジョンが。どれだけ緊張したものか! この時イサトさんがジョンに僕の事を『He is great guitarisut』と紹介していただいたのを未だに覚えています。 この時のジョンの初来日では当初全く予定のなかったソロ・ライブが急遽京都で開かれ最高の年になりました。 その時に大変貴重なジョンの手書きの曲目メモや大変貴重な秘蔵の○○も持っています。(少し自慢、入っています)


PENTANGLE/ペンタングル

(PENTANGLE/ペンタングル:バートとジョンに女性ボーカル、ドラムス、ウッド・ベースの5人のグループ☆写真は1stアルバム)
ペンタングルの1stアルバム★この1968年に発表されたペンタングルの1stは今尚アコースティック・グループの最高傑作と称されているまさに“ワン・アンド・オンリー”のアルバムで、メンバーは上記のバートとジョンのアコースティック・ギターにジャズ出身のテリー・コックス(ドラムス)にダニー・トンプソン(Wベース)、そしてフォーク、ゴスペル、ブルース、トラッドなどを歌いこなせるジャッキー・マクシー。★収録曲もブリティッシュ・トラッドからブルース、ゴスペル、そしてどのジャンルにも入れられない彼らのオリジナル曲とグループでのインスト・チューン。★とにかくこのペンタングルは既成のどのジャンルにも属さないグループで似たグループさえ見当たらない。★活動時期は6枚のアルバムを発表した後73年にグループは解散していますが、なんと2008年8月に同じメンバーで期間限定(?)で9月までの全英ツアーを決行しファンは狂喜乱舞しました。★はたしてこのグループを的確に表現出来る言葉が存在するのか?あまりにも個性的で後を追う事も不可能な程の実力を兼ね備えているグループは他にいない、と断言出来てしまう。★ビートルズと言う歴史に名を残すバンドを輩出し、その音楽土壌と奥深い音楽的歴史を持った国英国。彼らペンタングルはビートルズの対極に位置するもうひとつの音楽シーンに名を残すスーパー・アコースティック・グループにまず間違いありません。

DAVEY GRAHAM/デイヴィ・グレアム

(DAVEY GRAHAM/デイヴィ・グレアム:☆写真は1965年発売の「FOLK,BLUES & BEYOND...」)
Davey Grahamの「Folk,Blues&Beyond」
★先のバート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンに影響を与えた英国ブリティッシュ・フォーク界の伝説の巨人デイヴィ・グレアム。★この人のレコードを初めて聴くまでは本当にバートとジョンに影響を与える程にすごい人なのか?と思っていました。★その頃はまだCDなるものも世の中に登場していないLPレコードの全盛の時代でいくらレコードを探しても手に入らない、輸入レコード店に問い合わせても名前さえ聞いた事がない、といった返事が毎回戻って来ました。★でもジョンが初来日した時に直接デイヴィ・グレアムのアルバム・タイトルを教えていただいたのでレコードのタイトルだけは間違いはなかったのですが、友人に英国に行くと知らせを聞き、それならば直接イギリス本国のレコード店で探してもらったのですが、見つからないし店員に尋ねても知らないとの返事でした。★しかしある日、数年前に問い合わせていたLPレコードの輸入専門店でそれらしきなものを入荷したとの連絡をいただき、その時に買ったのがこの『FOLK、BLUES & BEYOND』です。★ひと目LPのジャケットを見て「これだ!」と思い、早速家に持ち帰り聴いてみると…★究極と言う言葉はこの人のためにあるのか、と。ブルース、フォーク、ジャズ、民族音楽…と正に「FOLK、BLUES & BEYOND」でした。★もちろんバート・ヤンシュもジョン・レンボーンも他に類を見ないブリティッシュ・フォークを代表するシンガー/ギタリストですが、デイヴィ・グレアムが醸し出すギターは何か別の言葉では言いようがない響きなのです。リズム感、グルーヴィ感、スピード感、それに聴いてみてわかったのですがボーカルがすばらしい!★このアルバムの内容はデイヴィの弾くアコースティック・ギターと彼のボーカル、そしてバックにドラムスとウッド・ベースといった構成。★その後僕はデイヴィのアルバムを狂ったように探し回り買い求めましたが、この65年のアルバム以外に何枚出ているのかも全く不明。当然65年前にかなりの数のレコードも出しているはずなのですが一切詳細が不明なのでなかなか見つかりません。★それでも10枚以上のLPを入手する事が出来たのですが他にも、世界中に彼のファンが多くいるのか1年に1枚ほどをやっと見つけても全てオークションのようにプレミア価格が付き8万円のもありました。★現在はCDのおかげでタイトルによっては容易に入手出来るようになり、また彼のファンがテープに録音していた60年代のライブがCD化され新譜として発売もされる等、本当にうれしい事です。それでも過去に発売されたLPの全タイトルははっきりとわかりませんが…。★とにかく僕にとってデイヴィ・グレアムのプレイするギターは究極、聴くたびに畏怖の念を感じます。
☆他にもすばらしいアコースティック・ギタリストは多くいますが、僕にとって上の3人はやはり別格です。彼らのギターを聴き続けて38年になりますがなかなかあのように弾けず足元にも及ばないし、それにただギターが上手いだけではなく、彼らの音楽性…奥の深さが他のギタリストと一線を引いているように思います。☆彼ら以外に好きなのはブリティッシュ・フォークではジョン・ジェイムス、ウイズ・ジョーンズ、スティーヴ・ティルストン、ピーター・ベリィーマン、ステファン・グロスマン、ダック・ベイカー等、アメリカではビック・ビル・ブルージー、ライトニン・ホプキンス、サン・ハウス、マディ・ウォーターズ、ロバート・ジョンソンらのカントリ・ブルース・ミュージシャンや、12弦ギターの名手レオ・コッケ、それにCSN&Yで有名なスティーヴン・スティルス。あとジャズ・ギタリストやクラシック界の中にも好きなギタリストが多くいますが別ページ『my favoritemusic and』に書いています。 よければそちらもお読み下さい。

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